福島県福島市
まつや物産 土湯こけし
土湯温泉の伝統こけし。伝統を守りながら新しい挑戦を行う阿部 国敏さん。
可愛らしい表情のこけし「ほほえみがえし」の誕生秘話。
Locone STORY
Intervier
01
今回やってきた土湯温泉は、遠刈田、鳴子と並ぶ三大こけし発祥地と言われています。土湯こけしを最初に作り始めたのは、文政年間の人、佐久間亀五郎と言われており、後に長男の弥七が首の回るこけしを草案したとされます。
土湯形こけしの特色は「簡素で素朴の美しさ。」とされており比較的頭が小さく、胴も細めで女性的。阿部さんは6名の土湯こけし工人の中の一人で若い職人として伝統と現代感覚の双方を持ち合わせた工人。時代の温度感に合わせて現在も毎日チャレンジを試み、表情の可愛い伝統こけし「ほほえみがえし」の生みの親。 阿部さんのこけしに対する想いと、制作現場での作業風景を取材させて 頂きました。
土湯形こけしの特色は「簡素で素朴の美しさ。」とされており比較的頭が小さく、胴も細めで女性的。阿部さんは6名の土湯こけし工人の中の一人で若い職人として伝統と現代感覚の双方を持ち合わせた工人。時代の温度感に合わせて現在も毎日チャレンジを試み、表情の可愛い伝統こけし「ほほえみがえし」の生みの親。 阿部さんのこけしに対する想いと、制作現場での作業風景を取材させて 頂きました。
Locone STORY
Intervier
02
写真が首をかしげた姿がとても可愛らしい「ほほえみがえし」。阿部さんが一つ一つ手作りで制作しており、ニコッと微笑んでいる顔が人気のこけしです。
阿部さんにお話を伺うと「元々こけしは元来、子供のおもちゃであり温泉宿などの観光地でお土産として根付いた文化がある。伝統こけしのほかにも、一般の方にも見て貰える親しみやすいこけしを作ろう。」という想いから生まれた作品だということ。
にっこりと微笑んでいる口、胴体は三角形にしてバランスを取る造形など近代的で見ているだけで幸せな気分になるこけしです。
阿部さんにお話を伺うと「元々こけしは元来、子供のおもちゃであり温泉宿などの観光地でお土産として根付いた文化がある。伝統こけしのほかにも、一般の方にも見て貰える親しみやすいこけしを作ろう。」という想いから生まれた作品だということ。
にっこりと微笑んでいる口、胴体は三角形にしてバランスを取る造形など近代的で見ているだけで幸せな気分になるこけしです。
Locone STORY
Intervier
03
土湯こけしは、ろくろ線と細胴で女性的な魅力が特徴。また、伝統こけしは削りから描彩まで一人で作るため同じものは2つありません。 足踏みろくろでろくろ線に色の滲みが出るのも、線の返しがあるのも伝統こけしの魅力であり味であると語ります。こちらは伝統こけしで上記の「ほほえみがえし」とは表情が対照的。 土湯こけしが最も隆盛した時代に工人と言われた阿部治助氏を曾祖父に持ち、19歳から職人の道を歩んでいる阿部さんも「ちょっと緊張するなぁ。」という言葉に取材陣も笑い。 ろくろを目にした名人は真剣そのもので、集中力は凄まじいものがあり筆の繊細な表描画はまさに伝統工芸・文化としての名人芸である。
Locone STORY
Intervier
04
阿部さんの手によって何の変哲もない一片の木の塊が削られ、磨かれ、描かれ、少しずつ生命を吹き込まれながら美しく優しい表情のこけしに生まれていきます。
こけしの寸法に合わせて木を切断し、ろくろを回転させ、思い通りの形に削りあげていく。 伝統と革新の中で、長年試行錯誤されてきた阿部さん、お話の途中でお弟子さんは取らないのかたづねて見たところ、今のところ取る気はないとの回答。
ただ、店内に娘さんが作ったこけしが飾られており、7代目阿部工人と手書きで記載されていたので、将来女性のこけし工人が誕生するかもしれません。
こけしの寸法に合わせて木を切断し、ろくろを回転させ、思い通りの形に削りあげていく。 伝統と革新の中で、長年試行錯誤されてきた阿部さん、お話の途中でお弟子さんは取らないのかたづねて見たところ、今のところ取る気はないとの回答。
ただ、店内に娘さんが作ったこけしが飾られており、7代目阿部工人と手書きで記載されていたので、将来女性のこけし工人が誕生するかもしれません。
Locone STORY
Intervier
05
土湯こけし工人組合の組合長も務める阿部国敏さんのお店、まつや物産には様々な伝統こけしと、「ほほえみがえし」を代表とする近代的なこけしなど様々な作品が並び表情・サイズ・柄がすべて違います。
店内には全日本こけしコンクール受賞、国土交通大臣賞、文部科学大臣奨励賞など日本の伝統工芸を代表する賞状も展示してあり、その伝統と長年の歴史と世界的な評価を感じます。
阿部さんが生み出した「ほほえみがえし」は、多くのお客の心を捉え、伝統工芸としての「こけしファン」だけでなく、こけしを手にしたことがない人たちからも大人気で、物産展などでも常に品薄状態が続いているそうです。
阿部さんが目指す伝統と革新は、愛されるこけしを次世代に繋いでいくことなのかも知れません。
店内には全日本こけしコンクール受賞、国土交通大臣賞、文部科学大臣奨励賞など日本の伝統工芸を代表する賞状も展示してあり、その伝統と長年の歴史と世界的な評価を感じます。
阿部さんが生み出した「ほほえみがえし」は、多くのお客の心を捉え、伝統工芸としての「こけしファン」だけでなく、こけしを手にしたことがない人たちからも大人気で、物産展などでも常に品薄状態が続いているそうです。
阿部さんが目指す伝統と革新は、愛されるこけしを次世代に繋いでいくことなのかも知れません。