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VOL11 黄金いも・紅芋農家 田中豊彦さん

Vol11

沖縄県うるま市
黄金いも・紅芋農家 田中豊彦さん

青い海に囲まれた宮城島の畑で
おいしい黄金いもや紅芋づくりに励んでます!

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Intervier

01

沖縄県うるま市の拠点産地認定品目のひとつ「黄金いも」はサツマイモの仲間で、伊計島や宮城島で栽培が盛んな品種です。田中豊彦(たなかとよひこ)さんは、黄金いもをメインにサツマイモを栽培しているうるマルシェの生産者さん。芋づくりだけでなく、人との繋がりも大切にしています。
世界遺産・勝連城跡(かつれんじょうあと)がある与勝(よかつ)半島から海中道路を渡って2つめの島「宮城島」。うるま市特産の「黄金いも」をはじめ、紅芋「美ら恋紅(ちゅらこいべに)」や「備瀬(びせ)」などのサツマイモを育てている田中豊彦さんの畑にお邪魔してきました。

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02

海風が運んでくるミネラルをたっぷりと含んだ土壌はおいしい芋づくりに一役買っているのだそうです。黄金いもの特徴は、断面はきれいな淡黄色で、ホクホクとして甘みが強く、火を通すと鮮やかなオレンジ色になること。 田中さんおすすめの食べ方は炭火焼きの焼き芋で、冷蔵庫に入れておくと甘みが増して、いっそうおいしくなるといいます。
田中さんはそのほか、収量が少ないため作り手が減ってしまった紅芋「備瀬」の栽培にも取り組んでいます。味が濃厚で独特の甘みがある備瀬は、うちなーんちゅにとって懐かしい味。「昔の味がしておいしいさぁ」とおばぁたちが喜んでくれるからと、栽培の苦労をいといません。

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03

畑を訪ねたこの日は梅雨明け間近の6月下旬。昨年11月に植えた黄金いもが、そろそろ収穫時期を迎えるころでした。黄金いもは生命力が強く成長が早いので、冬植えは6カ月、夏植えは4カ月ほどで収穫できるそうです。冬を超して夏場に収穫する芋は糖度が高く、焼き芋には得におすすめなのだとか。
黄金いもはお隣の伊計島(いけいじま)でも盛んに作られていますが、島はもちろん、畑によっても土の性質がそれぞれ違うため、試行錯誤しながら土作りに励んでいるとか。

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04

梅雨の長雨で生のまま出荷できる黄金いもの収量が少なかった今夏は、うるマルシェも一肌脱ぎました! 「うるま市田中さんの黄金芋っち 黒糖みつ」という新商品が誕生したんです!
黄金いものカリカリとした食感とやさしい甘さを生かしたチップスに、黒糖みつで濃厚さをプラスした罪悪感少なめなおやつ。うるマルシェの直売所に並んでいますので、黄金いもだけでなく、チップスもぜひ食べてみてくださいね。
ちなみに、残念ながら黄金いもは生のままでは沖縄県外に持ち出すことができないので、黄金芋っちはお取り寄せにもおすすめです!

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05

田中さんは、海中道路を渡ってすぐの平安座島(へんざじま)出身。 以前は紅芋をペーストにしてお菓子に加工する会社で働いていたといいます。

取り引きのある芋農家さんと、もっとコミュニケーションを深めたいと、そのうち家庭菜園で芋を作るように。そこから芋作りがたのしくなって、3年前に本格的に芋農家に転身したそうです。「考えてみたら、ずっと芋中心の生活ですね」と、田中さんは茶目っ気たっぷりに笑います。
一日の仕事終わりに高台の畑から宮城島を取り囲む青い海を眺めていると、「このすばらしい景色をみんなに見せてあげたいと思う」と語る田中さん。