HOME  /   STORY
VOL05 小野糀

Vol05

栃木県日光市
小野糀

近年人気急上昇の「小野糀」
昔ながらの製法で、縁をつなぐ。

Locone STORY

Intervier

01

日光の麓、塩野室で創業97年を迎えた小野糀を迎えた小野糀店。その糀で育った私たち姉妹が、父親が作り守ってきた糀を受け継ぎスタートしたのが、この「小野糀」です。
昔ながらの製法、手づくり、安心安全を心がけています。糀、味噌、甘酒づくりまで、なるべく機械を使わないで手間ひまかけてつくっています。父が職人としての勘を大事にしながら心をこめてつくる糀が、全ての基本です。糀は大きく分けて2種類あり、米が原料の米糀は米味噌用の味噌糀と甘酒用の甘酒糀。ほかに、麦糀は麦味噌用です。バジル&チーズ塩糀とか、レモン塩糀とか、ちょっと変わった商品は、季節ごとの旬を大切に思いつきでつくることが多いです。と語る。

Locone STORY

Intervier

02

伝統や日本のいいところを残しつつ、若い世代にも馴染みやすいものを心がけています。「小野糀」として活動を始めるにあたって、若い人たちにも興味をもってもらえるようまずは見た目をかわいくしよう!と、味噌のパッケージを一新。さらに、ロゴも新しくしました。それまでなかった塩糀などの調味料、瓶入りフルーツ甘酒など、ちょっと趣向を変えた商品も発売しました。
歴史を変えるのはでなく、見え方・伝え方を変えることで新しいお客様に出会える、そう信じてのリニューアル。生きている糀が体にもたらす効果や、冬だけではなく夏こそ飲んでいただきたい甘酒、そして手作り味噌の美味しさをどんどん伝えていきたいと思っています。

Locone STORY

Intervier

03

一番の喜びはお客様の「おいしい」という一言。「甘酒は苦手だけど小野糀の甘酒は飲める」とか、「子どもが小野糀の味噌だとお味噌汁をおかわりする」という話を聞くと、本当にうれしくなります!」と丁寧に創りながら、そしてお客様に糀の素晴らしさを伝えたい想いが伝わります。
こんな風にお店を作ったのは、以前のお店ができて97年経ち、少し地域が寂しくなったと感じたから。人が集まり伝え合うコミュニティのような場所になれば、少しでも活性化できるかもしれないと思うからです。姉妹で予算を持ち寄り、店づくりも自分たちで行いました。そして父からは糀や味噌作りの仕事を学び、絶対にその技を途絶えないようにしたいと話しています。

Locone STORY

Intervier

04

基本的には昔の製法のまま、当初より変わっていません。ですが、いろいろな味のバリエーションができたことにより、新しい味をご提案できていると思います。基本的な大切な部分はなにも変わっていません。温度・湿度・気温など職人の勘でつくる部分が多く、言葉で習うものではないため難しい。生き物相手なのでまだまだ未知数です。 大きな変化を遂げたいわけではなく、周りのあらゆることへの恩返しのような感じで丁寧に続けていけることが一番だと思っています。 もっと糀の使い方・食べ方を知っていただくにはどうしたらいいか、常に姉妹で試行錯誤中。

Locone STORY

Intervier

05

今、発酵食品はブームになってきているとも言えますが、それで終わらせたくない。どの食卓にも糀が日常的に登場してほしいのです。今でも桶を持って「味噌ちょうだい!」ときてくれる近所のおばちゃんたちが、私たちの最大の応援者!大変だけど、三代目の父から「こういうのもいいね」と少しでも褒められると、またやる気が湧いてきます。糀がよくないと美味しい味噌がつくれません。私たち家族・姉妹・地域をつなぐこの「糀」を大切にしていきたいと思います。